4月8日は、語呂合わせから「良い歯の日」とされています。
自分のお口の中に歯は何本?
ご自身のお口の中に、自分の歯が何本あるかご存じですか?
鏡に向かって大きなお口をあけて、自分のお口の中にある歯を数えてみましょう。もしくは、お子さんのお口の中をのぞいて、お子さんの歯が何本あるか数えてみましょう。
個人差はありますが、生まれておよそ6~7か月頃に、下の前歯が生え始めます。そして、2歳から3歳頃に乳歯がすべて生えそろって、上の歯10本、下の歯10本、合計20本の子供の歯が並びます。その後、6歳頃になると、一番奥に「6歳臼歯」とも呼ばれる第一大臼歯が生え始め、前歯の乳歯が抜けて永久歯に生え変わってきます。小学生のうちは、乳歯が永久歯に生え変わる時期で、ところどころグラグラだったり歯抜けになったり、いわゆる「みにくいアヒルの子」状態。レントゲン写真で見てみると、乳歯の奥に永久歯が生えるために待機している様子も見えます。
そして、小学校を卒業して中学校に入学する頃、乳歯はすべて永久歯に生え変わり、さらに奥には「12歳臼歯」とも呼ばれる第二大臼歯が生え始めます。この第二大臼歯が生えそろうと、上の歯14本、下の歯14本、合計28本の大人の歯、永久歯が揃います。人によっては、その後さらに奥に「親知らず」と呼ばれる智歯が生える方もいます。「親知らず」が4本とも生えると、全部で32本。これらの永久歯は、その人の一生を支える大事な歯。あなたのお口の中の歯は、今どんな状態ですか?生える時期や抜けるタイミングは、人それぞれで個人差がありますので、「まだうちの子、生え変わってない」とか「乳歯が抜ける前に永久歯が出てきたけど大丈夫?」と心配する前に、かかりつけの歯科医院で定期的に確認してもらうようにしましょう。
歯の役割
ものを食べるときに、噛み切ったり噛み砕いたりするのに、必要な歯。ただ、食べ物を細かくするだけではなく、噛み応えの感覚から味覚にも影響を与えます。また、食べるためだけでなく、言葉を発音するためにも歯はとても重要です。
また、歯の形やその本数からも、それぞれの歯の役割が見えてきます。
・前歯(切歯):平ぺったい形。はさみのように、噛み切る役割。
ニコっと笑った時によく見えるので、表情にも影響します。
・糸切り歯(犬歯):先がとがった形。肉や魚を引き裂く役割。
上下の歯を横にスライドさせたときの顎の動きの基本となります。
・奥歯(臼歯):大きくて、名前の通り臼のような形。ものをすりつぶす役割。
嚙む力は自分の体重と同じくらいといわれますが、奥歯を失うと噛む力も半減します。
どの歯も、それぞれに役割があって大事な歯。抜けてしまう乳歯も、お子さんの発育に大きくかかわりますし、その後生えてくる永久歯のためにも大切に守るべき歯です。
歯の雑学あれこれ
歯という言葉を使った、言い伝えやことわざなどがたくさんあります。
・歯に衣着せず:その場の雰囲気や相手に忖度せず、思ったことを率直に言葉にすること。
・歯が立たない:硬くて噛めないことから、相手が強すぎて対抗できないこと。
・奥歯にものが挟まった:思ったことを言わず、あいまいな言葉で濁しながら発言すること。
・歯牙にもかけない:問題にもせず、気にしないこと。
・ごまめの歯ぎしり:力の及ばぬ弱いものが、憤慨すること。
昔から日本には、『上の乳歯が抜けたら下に投げる、下の乳歯が抜けたら屋根上へ投げる』という言い伝えがあります。これは、続けて生えてくる永久歯をちゃんとその方向へ導いてくれますように、という願いが込められています。現代では、住宅事情からそういうこともできなくなったご家庭も多いかもしれません。
欧米では、抜けた乳歯を枕の下に置いてて寝る風習があります。すると歯の妖精「トゥース・フェアリー」が抜けた乳歯を集めに来て、代わりにコインかプレゼントに交換してくれるという言い伝えがあります。
アイデンタルクリニックの予防歯科とは
「悪くなってから治療する」ではなく、「悪いところを早期発見して、早期治療する」でもなく、「悪くなる前に悪くさせないように、予防する」こと。当院への通院をご希望の方は、まずその診療方針や通い方、プログラムについてご理解いただければと思います。毎月第4金曜日の11:00より、初診の方向けのセミナーを開催しております。初めてお越しになる方は、ぜひご参加ください。お話を聞くだけであれば、もちろん無料です。健診を希望される場合は、その旨をお伝えいただければ、健診のお約束もお受けします。
初診の方向けのセミナーは、『乳幼児口腔機能健診』『歯並び相談会』『予防歯科健診』があります。
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